【CMYKってなに?】印刷物の色はこうして作られる

2022.04.13

複合機やプリンターは、仕事をする上で提案書や帳票類といったさまざまな書類を印刷するために欠かせないオフィス機器です。トナーをセットする際は『CMYK』の4色を用意する必要がありますが、この4色からどのようにしてさまざまな色が作り出されているのかご存じですか?

今回は、印刷物の基本の色と色の組み合わせによる画像の見え方についてご紹介します。

CMYKってなに?

印刷物は、『CMYK』と呼ばれる4つの基本の色のインクを組み合わせることによってさまざまな色が作り出されています。

C=シアン(Cyan)
M=マゼンダ(Magenta)
Y=イエロー(Yellow)
K=ブラック(Black)

<シアン・マゼンダ・イエロー>色の3原色と呼ばれ、この3色を組み合わせていくことで多くの色を作り出すことができます。この色の3原色にさらにブラックを加えることにより、印刷物により深いコントラスト(明るい部分と暗い部分の明度の差)を表現することができます。
ちなみに、余談になりますが光の3原色と呼ばれる<赤・緑・青>はカラーディスプレイの発光体に使用されています。

色の組み合わせによる画像の見え方

ここで、実際に色の3原色<シアン・マゼンダ・イエロー>とブラックが組み合わさることによって画像にどのような変化が生じるのかご紹介します。

今回はこちらの画像を使用していきます。( シアン・マゼンダ・イエロー・ブラックの各1色 )

①. イエローのみの画像

所々に透明な部分が見えますが、何の画像か全くわかりません。

②. “①”とシアンを組み合わせた画像

イエローにシアンが組み合わさることにより、画像に移っているものが見えてきました。
しかし全体的に色味がぼんやりしています。

③. ”②” にマゼンダを組み合わせた画像

イエロー、シアンにマゼンダが組み合わさることにより、画像のさまざまな色味が見えてきました。
しかし全体的にぼやけた印象です。

④. ”③” にブラックを組み合わせた画像

色の3原色にブラックを組み合わせることでこんなに画像がはっきり見えるようになりました。

印刷物は複合機やプリンターの中でこのようにして4色が組み合わさり、さまざまな色が作り出されています。

まとめ

以上、印刷物の基本の色と色の組み合わせによる画像の見え方についてご紹介しました。

ー CMYKってなに?
ー 色の組み合わせによる画像の見え方

普段何気なく書類を印刷していますが、4色を組み合わせることでさまざまな色が作り出せるなんて不思議ですよね。

最後に、トナーに関する豆知識を1つご紹介します。
印刷物の色味を、色の3原色<シアン・マゼンダ・イエロー>に近しい色合いで作成することで、印刷時消費するトナーの量を抑えることができるため、コスト削減につながります。
トナーやインクなど消耗品コストが気になる方はぜひ実践してみてください。

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