仕事をする上で欠かせない存在の一つが “ パソコン ” です。企業ではさまざまな業務をシステム化することによって業務効率が上がり、とても便利な世の中になりました。その一方で、膨大な量の企業情報をデジタルデータ化しているため、トラブルに備えて正しいバックアップ方法でデータを保管する必要があります。ところが現状、 “ 実際にデータを失ったこともないし、今すぐにバックアップ方法を見直す必要はない ” とお考えの企業様はまだまだ多くいらっしゃいます。恐ろしいことにちょっとしたトラブルにより、一瞬にして経営上の重要なデータを失い、最悪の場合、倒産にいたってしまうケースもあるのです。また、私達の生活に甚大な影響を及ぼしている “ 新型コロナウィルス ” の感染症対策として「 テレワーク 」が推進されるようになりました。働く場所を問わず仕事をすることが出来るというメリットがある反面、社内の大切なデータを外に持ち出す必要があるため、より慎重にデータの管理を行う必要があります。
今回は意外と知られていないバックアップの落とし穴についてご紹介いたします。
まず、正しいバックアップができていなかったことが原因によりデータの損失が生じる事例を3つご紹介します。
きちんと注意を払いながら業務をすれば、誤操作は起きないだろうと考える人も多くいらっしゃいます。しかし、人が行う作業ではどれだけ注意払っていてもミスやエラーは生じてしまうものです。もちろん社員一人一人の「企業情報」の取り扱いについての意識を変えることも重要ですが、人は絶対にミスをしないというどこにも保証はありません。実際に、人による『うっかり』ミスがデータ消失の原因の中でも大きな割合を占めています。
*ランサムウェアの被害に遭うとデータが暗号化され、ファイル自体が開けなくなります。そして制限を解除するため*マルウェアの作者宛て身代金を支払うように要求してくる極めて悪質なサイバー攻撃です。
*ランサムウェア
パソコンのデータを暗号化し、アクセス不可にさせた後、復旧と引き換えに*マルウェアの作者に身代金を支払うよう要求するプログラム。
*マルウェアの作者
悪意あるプログラムを作成した人物。
大震災や大雨による水害、台風などの自然災害や火災などにより、 *ハードウェアや *ソフトウェア に障害が起こり、今まで蓄積してきた重要なデータがなくなってしまう可能性があります。
*ハードウェア
パソコンやディスプレイといった目に見えるもの。機器そのもの。
*ソフトウェア
コンピューターを動かすプログラム。
このようにきちんとデータ管理ができていないと一瞬にして企業の重要なデータがすべて損失してしまう可能性があります。
以上、バックアップの落とし穴についてご紹介しました。
データ紛失の被害はすぐ身近に原因があります。全データを失う・お客様からの信用を失うといった被害にあってからでは手遅れです。ぜひこの機会にバックアップ方法について見直しをしてみてはいかがでしょうか。